作家松本清張氏の推理小説「点と線」がテレビ朝日系でドラマ化され、ビートたけし(60)が主演を務めることが19日、分かった。同小説のドラマ化はこれが初めて。たけしのドラマ出演は5年ぶりで、定年間近の古参刑事を演じる。
すでに始まった収録にたけしは“絶対服従”で臨んでいる。演出はドラマ「兄弟」「張込み」でコンビを組んだ石橋冠監督(69)。たけしは「言われた通りに動くことが今回の命題。『こうやってください』と言われたら『はい、分かりました!』って感じ。言われっぱなしだよ」という。
それには理由があった。映画監督として長いキャリアを持ち演出家の心理を知り尽くしている。「役者が『こうした方がいいんじゃないですか』なんて言ってきたら、ふざけんなこのやろうって腹立つじゃん。だからそういうことは絶対言わない。疑問も抱かない」という、たけし流の気遣いだった。
九州・博多で起きた心中事件の巧妙なトリックを見破り真相に迫る刑事役。久しぶりのドラマ出演だが「自分の映画で演技もするけど、人にきちんと見てもらうことも大事だからいい機会」という。現役刑事に見えるように体重も6〜7キロ減量。時刻表のトリックも登場するため「何時何分がどうのって細かくて大変だと思ったら、その上に博多弁だって。もうヘトヘトだよ」と苦笑した。
俳優としても数多くの作品で強烈な印象を残してきた。傑作ぞろいの松本清張作品も縁が深く、「張込み」「鬼畜」に次ぐ3作目。「清張さんの小説は読み始めるとどんどん先に進みたくなる。今度のドラマも最後まで一気に楽しめるようなものにしたいね」と話した。スペシャルドラマとして今秋、2夜連続で放送する。
[2007年6月20日8時8分 日刊スポーツ紙面から]
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